【-55.301kg】HA36Sアルトワークスの軽量化まとめ【2018/10/4更新】
HA36Sは670kgの軽量なボディーに64馬力のエンジンを積んだホットハッチです。ノーマル状態でのパワーウェイトレシオは10.47kg/PSと、軽自動車の中では上位に位置しています。ただしノーマルのままでは数値上多くの普通車より劣っていることは事実です。
性能を大きく向上させるにはターボをより大きなものへと変更するのが比較的安くすみます。100馬力を絞り出すボルトオンターボキットは、MONSTERSPORT、BLITZ、KCテクニカなどがリリースしています。仮に111.6馬力を発生するKCテクニカのターボキットを装着すればパワーウェイトレシオは6.0kg/PSに跳ね上がります。NDロードスターのパワーウエイトレシオは7.56kg/PS、トヨタ86は5.85kg/PSなので、これらと対等に張り合えるスペックとなります。
HA36Sは車重が670kgと軽いので馬力アップだけでなく軽量化も性能向上に大きく貢献します。(数値上は67kgの軽量化で10%の性能向上)本記事では軽量化チューニングについて具体的な効果のわかっているものをまとめました。本記事内のチューニングだけでもHA36Sは55.301kgの軽量化が可能なことがわかります。111.6馬力にしたうえでこの軽量化も行うとパワーウエイトレシオは5.51kg/PSに達します。(数値上はノーマルのBNR34 M-specやポルシェケイマン、シビックtype-Rなどと同等)
鍛造アルミホイールCE28(4本計 -11.2kg)
アルトワークスは純正でエンケイの15インチ5Jのアルミホイールを装備していますが、重量が6.2kgほどあるため、鍛造アルミホイールに変えれば大幅な軽量化が可能です。15インチ前後のホイールで最軽量のものはRAYSのCE28またはTE37です。CE28の重量は一本当たり3.4kg(純正比-2.8kg)、TE37は3.6kg(純正比-2.6kg)です。サイズは5.5J、インセット45がおすすめですが、6Jを装着することも不可能ではありません。
アルフィンドラム(2個 -2.6kg)
アルフィンドラムは、放熱フィンをドラム外周上に構成したアルミ鋳造のドラムブレーキです。ディスクブレーキが普及する以前は、ばね下重量の軽量化を目的としてスポーツカーや高級車に使用されていました。36アルトは、前輪こそベンチレーテッドディスクブレーキですが、後輪にはドラムブレーキが使われています。ハヤシレーシングのHA36S専用アルフィンドラムは一つ当たり1.53kgで、純正品より1.3kg軽量です。
ドライバッテリー(-7.38kg)
36アルトのバッテリーサイズは38B19RまたはK42Rで、重量は約9kgあります。これをリチウムイオンバッテリーに変更すると1.62kgにまで軽量化できます。
カーボンボンネット(-3.3kg)
MONSTERSPORTのカーボンボンネットは重量4.2kgで純正より2.1kgの軽量化がなされています。R'sのウルトラライトカーボンボンネットは受注生産ですが、さらに軽量で僅か3.0kgです。
ローポジションシートマウント(2脚 -1.3kg)
テイクオフのローポジくんは1.9kgなので純正より100g軽量化できます。MONSTERSPORTのローポジションシートマウントは車検非対応かつ運転席専用ですが、800gと超軽量です。
軽量フライホイール,マルチプレートキット(-2.1kg)
軽量フライホイールはエンジン回転上昇を鋭くするためのパーツです。MONSTERSPORTのクロモリフライホイールは純正より1.4kg軽量化されています。KCテクニカのマルチプレートキットはクラッチカバーやメタルディスク、フライホイールなどのセットで約2.1kgの軽量化が可能です。
ストラットタワーバー(-1.35kg)
MONSTERSPORTのストラットタワーバーはアルミ削り出しで、重量は1300gです。KCテクニカのチタンタワーバーは驚異の800gと、純正品(2100~2150g)より1300~1350g軽量です。
座席取り外し(-23.4kg)
36アルトワークスは標準でレカロシートのSR-7が装備されていますが一脚当たり14kgと軽くはありません。もし純正シートレール(2kg)とともに助手席のレカロを外せば一気に16kgの軽量化ができます。また、後部座席は背もたれが6.7kg、座面が2.7kgとなっており、外せば9.4kgの軽量化ができます。
リアワイパー取り外し(-0.771kg)
モーター重量552gブレード重量219gです。リアワイパーの取り外しを行えば計771gの軽量化ができます。
まとめ
軽量化についてはこの他にも、ステアリング交換やエアバッグ取り外し、軽量ボルト、フォグランプ取り外し、リアバンパー穴あけ加工などが考えられますが、今回は具体的な効果のわかっているものだけまとめました。本記事は、さらなる軽量化の情報を見つけ次第、随時更新していきます。